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2009年1月19日 (月)

[書] 生物と無生物のあいだ

これは売れるのも納得だ。

生物と無生物のあいだ/福岡伸一 (講談社現代新書)
090119_02


「生物を無生物から区別するものは何か」というテーマを、それを追いかける著者の自伝という形で論じていく一冊。自伝なんて淡々と事実を時系列にならべたものだったり、エゴイスティックな内容で辟易したり......といい思い出が無かったのですが、それがよくぞここまで面白くなるもんですね! なんと圧倒的な文章力なんでしょう!


生物というものはつねに破壊~再構築のプロセスを繰り返しており、その破壊と秩序の「動的な平衡状態」こそが生命とそれ以外とを分けるクライテリア(基準)である! というのがこのテーマにもっとも近い回答であろうと思うけど、それをすっごく判りやすく説明したのが↓の一文だ。

よく私たちはしばしば知人と久闊を叙するとき、「お変わりありませんね」などと挨拶を交わすが、半年、あるいは一年ほど会わずにいれば、分子のレベルでは我々はすっかり入れ替わっていて、お変わりありまくりなのである。かつてあなたの一部であった原子や分子はもうすでになたの内部には存在しない。

ありまくりヽ(´ー`)ノ


というように、専門的な言葉が多いかと思いきやユーモアたっぷりな文章が出てきて面白いんですよ。 まぁたしかに理系の文章ではありますよね。 誰にでもわかりやすく丁寧に......とはちょっと方向性が違うとは思いますが、著者が文中で定義する生命のあり方に勝るとも劣らない、ダイナミックな内容であったと思います。




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