« 私は修行僧か・Second Raid | トップページ | ZERO3[es]バージョンアップに伴う弊害について »

2006年12月 2日 (土)

若者はなぜ3年で辞めるのか?

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来/城繁幸 [光文社]

新書ってタイトルでガツン!と来るけど、内容がソレにマッチしていないのが気に入らないなァ。


「年功序列システムというものは、後から加わる若者を食い物にする「ねずみ講」のようなものである。そして年配者が既得権益にしがみ付いて、若者がワリを食っている」
とまぁ、大まかな概要はこんなところです。
ただし、著者が本書で目指すところは、「やる気を失った社員を鼓舞し、新しい自分、新しい路線を見つけてもらう」ことにあるのではないか、と感じました。


私の視点から語るならば、若者が3年で辞めるのは以下の理由があると思います。

  • 3年で転職、という概念が一般論化している
    私の経験では、就職活動をするにあたって「3年はがんばるように」なんて話は良く聞きましたよ? 実際ビジネス誌などの転職特集でも、3年・5年というサイクルで切り出していたように思います。

  • 方向性を見直すサイクルとして妥当である
    入社一年目で仕事の理論を叩き込まれ、二年目で実践・応用を繰り返す。そして三年目で改善・推進となりますよね。そう考えると3年目って、一番冷静に今後の方向性を見直せるんじゃない?

  • 転職のハードルが非常に低くなった
    昔と比べると、圧倒的に今の転職率・離職率って高いと思いますが、各メディアの過剰な煽りがこれに拍車をかけていると感じます。転職サイトはメチャクチャ多いし、電車の中でも転職向けの広告って多いよね?
一般論として浸透した「3年」の周期というのは、若手が転職するキッカケとして背中を押してもらう「いい理由」になっているんじゃないかな。というのが私の推論です。


ちなみに後輩が言ってた「人の意見に左右されやすい人にはお勧めできない本」というのは正鵠を得ている、と感じました。
というのも、本書の内容をザックリ読んだだけでは、自分が仕事で評価されないことや給料が上がらないことを、年功序列、ひいては社会構造のせいにしてしまう危険性があります。
そして著者の狙いとは反して、ネガティブ路線を突っ走る可能性もありえる。
危ないなァ。

|

« 私は修行僧か・Second Raid | トップページ | ZERO3[es]バージョンアップに伴う弊害について »

書(ビジネス)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1000464/10669841

この記事へのトラックバック一覧です: 若者はなぜ3年で辞めるのか?:

« 私は修行僧か・Second Raid | トップページ | ZERO3[es]バージョンアップに伴う弊害について »